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京都市左京区の閑静な住宅地にて、アトリエ ブランシェ 柘植勢也氏の手掛けた住宅が竣工を迎え関係者の方々に公開されました。また同時に柘植氏のお母様による絵画の個展も開催され、さながら完成したN邸は小さな美術館のようで、とても落ち着いた上質な住空間した。
まず当物件のおもしろいところですが、玄関というものがありません。サンルームのような明るいテラスを抜け、木製の3枚ガラス戸を開けてギャラリーに入ります。これが玄関代わりになります。いわゆるこのギャラリーが外部と内部を繋ぐ緩衝地帯となるのです。まさに大きな縁側ですね。昔の民家などは近隣の方々と、縁側で話をしたりコミュニケーションを取っていたのですが、この玄関件ギャラリーがこの役割を果たすことになるという興味深いプランニングとなっています。そしてリビングキッチンがこのテラスと接しているため、テラス、リビングキッチンそしてギャラリーが一体となって、より魅力のある空間構成に仕上がっています。
また分かりにくい部分ではありますが、外部から見て窓に奥行き感があります。この手法により、建物に立体感が生まれ、より上質な印象を与えます。
柘植氏によると外部植栽もこれから大きく成長していくので、3年後、さらに良くなっているかと思いますよ、とのことでした。時間経過とともに、馴染み成長していく住宅。柘植氏のイメージする住宅像を垣間見ることが出来ました。
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